海外のVTuberやENVTuberの配信を見ていると、「今の場面、すごく面白かった」「この人の声が好き」「最近、このVTuberを見始めた」といった気持ちを、英語で少しだけ伝えてみたくなることがあります。
ところが、いざ英語でしゃべる・あるいは書こうとすると、簡単な内容のはずなのに言葉が出てこないものです。「文法を間違えたらどうしよう」「変な英語だと思われないだろうか」と考えているうちに、結局コメントを書かずに配信を閉じてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。
今回出版した『ENVTuber推し活英語 はじめの30フレーズ: 推しの話を英語で少しだけ言えるようになる本』は、そんな人に向けて作った小さな英語入門書です。
本書の目的は、英語を本格的に勉強して、すぐに流暢な会話ができるようになることではありません。まずは一つの短いフレーズを使って、推しを見たときの気持ちを英語で表現してみることを目指しています。
難しい参考書を開く前に、好きな配信を見ながら「この表現なら使えそう」と思える英語に触れてみる。そんな、推し活の延長として楽しめる一冊です。
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英語学習ではなく、「推しをもっと楽しむこと」から始める本です
英語の勉強と聞くと、単語帳、文法問題、長文読解、発音練習などを思い浮かべる人が多いかもしれません。もちろん、本格的に英語を身につけるためには、そうした学習も大切です。
しかし、英語に苦手意識がある人にとっては、勉強の準備をした段階で疲れてしまうことがあります。参考書を買っても最初の数ページで止まってしまい、「自分には英語は向いていない」と感じてしまうことも珍しくありません。
そこで本書では、英語を勉強の対象として考える前に、「推しをもっと楽しむための小さな道具」として扱うことにしました。
海外VTuberの配信を見て笑ったときには、短いリアクションを書いてみる。推しの魅力を誰かに伝えたくなったときには、覚えたフレーズに名前や言葉を当てはめてみる。海外ファンの投稿を見かけたときには、簡単な質問を一つ投げかけてみる。
大きな目標を立てなくても、こうした小さな行動だけで、配信の楽しみ方は少しずつ変わっていきます。
英語が得意ではなくても、推しに感じたことなら言葉にしやすい
何も話題がない状態で英語を使おうとすると、何を言えばよいのか分からなくなります。しかし、好きなVTuberや印象に残った配信についてであれば、すでに伝えたい内容があります。
「すごかった」「面白かった」「かわいかった」「この歌が好き」「この人を見ると元気になる」。最初に必要なのは、こうした身近な気持ちを表す短い英語です。
本書では、ENVTuberを見ている人が使いやすいリアクション表現や、推しの魅力を伝えるためのフレーズを中心に取り上げています。
たとえば、“That was amazing!”なら「今のはすごかった!」、“That was so funny.”なら「すごく面白かった」といった気持ちを伝えられます。
推しについて話す場合も、“My favorite VTuber is ____.”の空欄に名前を入れるところから始められます。“She makes me smile.”のような短い表現を使えば、「彼女を見ると笑顔になれる」という気持ちも伝えられます。
完璧な自己紹介や長い感想文を書く必要はありません。まずは、自分が本当に感じたことを、一文だけ英語にしてみることを大切にしています。
見るだけだった配信に、少しだけ参加できるようになる
海外VTuberの配信は、コメントを書かずに見るだけでも十分に楽しめます。本書も、必ず英語でコメントを書かなければならないという考え方を押しつけるものではありません。
ただ、使えそうなフレーズを一つ知っていると、「今日は一回だけ書いてみよう」と思える瞬間が生まれます。実際に送信しなくても、配信を見ながら頭の中で英語に置き換えてみるだけで構いません。
「今の場面なら“That was amazing!”が使えそう」「この配信者を紹介するときは“My favorite VTuber is ____.”と言えるかもしれない」と考えること自体が、小さな英語体験になります。
慣れてきたら、“Who is your favorite VTuber?”と海外ファンに好きなVTuberを尋ねたり、“I started watching her recently.”と最近見始めたことを伝えたりすることもできます。
一言だけでも、これまで見るだけだった世界に少し参加できるようになります。英語を使うことによって、配信者の活動だけでなく、同じ推しを応援する海外ファンの反応にも目が向くようになるかもしれません。
本書が目指しているのは、英語によって急に別人になることではありません。これまで楽しんでいた推し活の範囲を、ほんの少しだけ外側へ広げることです。
30フレーズを使って、小さな挑戦を楽しめる内容にしました
本書に収録しているのは、ENVTuberを楽しむときに使いやすい30の英語フレーズです。
リアクションを伝える表現、推しの魅力を説明する表現、海外ファンと少しだけ話すための表現など、用途ごとに分けて紹介しています。
また、英語がすぐに出てこないときに使える表現も取り上げています。英語を使うときには、何でも完璧に答えなければならないと考えてしまいがちですが、分からないことや自信がないことを、そのまま伝えても問題ありません。
「英語はまだ勉強中です」「うまく説明できません」と伝えられる表現を持っているだけでも、英語に対する不安は少し軽くなります。
すべてのフレーズを一度に暗記する必要はありません。気になった表現を一つ選び、配信を見ながら使う場面を探してみる。本書は、そのくらい気軽な使い方を想定しています。
一日一つのフレーズでも、推し活の見え方は変わる
30フレーズと聞くと、すべてを覚えなければならないように感じるかもしれません。しかし、本書は暗記テストのための教材ではありません。
今日はリアクションのフレーズを一つ読む。明日は推しの魅力を伝えるフレーズを声に出してみる。その次の日は、好きなVTuberの名前を入れて一文を作ってみる。こうした小さな取り組みで十分です。
たとえば、配信を見る前に一つだけフレーズを選び、「今日はこの言葉を使えそうな場面を探してみよう」と決めます。実際にコメントできなくても、使えそうな場面を見つけられた時点で、その日の挑戦は成功です。
次に同じような場面が来たときには、以前よりも早く英語が浮かぶようになります。何度か繰り返しているうちに、画面の向こうで起きていることと、短い英語表現が自然に結び付いていきます。
英語学習の時間を特別に用意するのではなく、いつもの推し活の中に数分だけ英語を加える。それが、本書で提案している取り組み方です。
できなかったことを数えるのではなく、「一つ読めた」「意味を思い出せた」「頭の中で言えた」「一回コメントできた」といった小さな達成を楽しんでください。
約100円で、推しと英語をつなぐ最初の一歩を
『ENVTuber推し活英語 はじめの30フレーズ』は、約100円で手に取れる小さなKindle本です。
高額な教材を購入して本格的な学習を始める前に、まずは自分が推し活と英語を組み合わせて楽しめそうか試してみたい。そんな人にも手に取りやすい形を目指しました。
本書だけで、英語が自由自在に話せるようになるわけではありません。しかし、一つのフレーズを覚え、実際の配信で意味を感じられたなら、それは立派な一歩です。
英語を使うことは、必ずしも海外へ行ったり、長い会話をしたりすることだけではありません。好きな配信を見ながら短い感想を書いてみることも、海外ファンのコメントを一つ理解することも、英語を使って世界を広げる体験です。
「英語を勉強しなければ」と身構えるのではなく、「推しのことを、今日は一言だけ英語にしてみよう」と考えてみてください。
一日一文でも、一週間で七つの英語に触れられます。コメントを送れない日があっても問題ありません。読むだけの日、声に出すだけの日、好きなVTuberの名前を当てはめるだけの日があってもよいのです。
少し試して、少し伝わって、少しうれしくなる。本書では、その小さな楽しさを大切にしています。
ENVTuberの配信が好きな人、海外ファンのコメントをもう少し楽しみたい人、推しについて英語で一言だけ話してみたい人に、気軽に手に取っていただければ幸いです。
ENVTuber推し活英語 はじめの30フレーズ
推しの話を英語で少しだけ言えるようになる本
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